山が動いた!?

以下、加藤敏明氏ブログより引用~海外委託訴訟報告~http://1088kato.at.webry.info/200904/article_15.html

 今回は、事態が予想外に大きく進展してきました。
私たちは、弁護士も含めて控訴審も今回が結審だろうとたかをくくっておりました。
ところが、突然裁判長から『この事案について「進行協議」をしたいのですが時間はありますか』との発言があり、双方従うことになり、16階の別室へ移動したのです。
まず、裁判官3人の前に控訴人(弁護士2名と代表)と被控訴人(国側代理人5名)が座り、裁判長からの言葉がありました。
「法律の問題は抜きにしても、この事案を考えた時、このまま結審をしても、国民の安心安全が保たれる保障は何もありません。当裁判所としてはお互いの協議によって、何らかの進展が得られるような努力ができないかを考えました。ご協力願いませんか。」ということで、国側に最初に個別に協議し、続いて原告側、そしてまた国側と協議がもたれました。
 つまり、「このまま判決を下しても、何ら国民の健康不安要素が払拭されるわけでもなく、問題の本質は変わらないことから、裁判所の意思仲介で、お互い国民の健康を考えた方策を模索しよう。」ということであります。
大変な踏み込みようであり、原告側としてはありがたく願ってもないことでありました。
願わくば、国側、特に厚生労働省が同じ土俵に上がって頂くことを祈りたいと思います。
次回公判は5月18日(月)午後3時からとなりましたが、それまでに双方が努力して裁判所を通して協議することになりました。
そのために、原告弁護団を中心に、運動を展開しながら、あらゆる手段を講じて行きたいと考えております。
何よりも、特に川上詩朗弁護士の豊富な経験と強靭な精神力に加え、ぶれない原告団の意識とがマッチしての成果だと評価しております。

引用終り


国民の安心安全の為ならばと、国が動く可能性が出てきました。
高裁は単なる技工士の問題のみではなく、国民の健康問題と、この訴訟の本質を見てくれたようです。